記念日と命日。

大好きなKinKi Kidsのデビュー日が、大好きなにぃにのお父さんの命日になりました。
あくまで大好きなのはにぃにであって、そのお父さんが大好きかと言われるとそうでもないのだけれどwなぜだか大のお気に入りだったわたしにとって、親しいおじさんではありました。

葬儀やなんやと追われている親のないにぃにを尻目に、わたしは病院で丁寧にお別れをした。温度のない頬に触れ、様々な思い出を過らせ、それをひとつ開いては閉じ、またひとつ開いては閉じた。死を実感し、焼かれてしまうことを寂しいと思った。

母親の死に目には会えなかったにぃにはあまりにも頼りなく、幸福にも少しも苦しまず死にゆく父親の様を見て「こんなものなの?」ときょとんとしていた。3年前に母親を亡くし、そして父親を亡くし、兄弟のないにぃには一体どういう心情なのだろうか。家族を失ったことのないわたしには到底わかり得ない孤独なのであろうか。

ただ、どう見たって喪主を務めるには若すぎた。不自然で仕方がなかった。

だからせめてしばらくは、にぃにの帰る場所になろうと思う。海外で働くにぃにが、日本に帰ってくる度に、思う存分甘え、みれいみれいと言って連れ回される存在であり続けようと思う。そしてさっさと結婚するよう仕向け、彼が本当に帰る場所を作ってもらおうと思う。

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